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陽炎と疾風のみです。
やっぱり龍族書くの楽しい。愛だけは溢れるほどあります(笑
櫂夜は名前だけしか出てません。
テンション低過ぎるので折り畳んでます。この子達だとこういう感じのものしか書けない気がする・・・。
てか肝心の主人公ちゃんがいないという。なんたることだ。
「今生きてるってことは、いずれ死ぬってことだ」
それは呼吸をすることと同じで、当然のことだと彼は言う。
人が死ぬことは当然であり、それは呼吸をすることのように当たり前のことだと彼は言う。生きている限り、人は、生き物は、必ず死ぬ。
「死なねぇ生き物なんているか? いるはずがねぇだろ、生きてるんだからな。仮に死なねぇ生き物がいるとしたら、もうそいつは生き物なんて呼べねぇんだ。死なねぇなんて・・・生き物の皮を被ったただの化け物に過ぎねぇ」
彼が自身の言葉に同意を求めているわけではないことを、僕は知っている。彼は同意を求めているわけではなく、ただ吐き出しているだけだ。当然のことを、ただ何となく、声に乗せてみただけだ。
彼にとって当たり前のことを、そして僕達にとって当たり前のことを。ただ何となく、吐き出してみる。僕達の『当たり前』が世間一般にとって『当たり前』でないことを知っていながら、彼はそんなことを言う。わざとらしく、声に出してみる。傍から見れば、それはあまりにも無責任で理不尽な独り言だろう。
当たり前のことを、当たり前と認めていない人は多い。むしろ、大半の人間がそうだ。人は、死を恐れる。生き物が死ぬのは当然のことだというのに。
「けどまぁ、んな化け物なんざいるわけもねぇよな。な、螢?」
彼は今気付いたとでも言いたげな口振りで僕に同意を求めた。軽い調子で投げられた声に「そうだね」、と短く返し、目を伏せる。
人はいずれ死ぬ。僕は死に、彼も死ぬ。当り前のように。ただ、僕達の『当たり前』は狂気に似ている。絶対に触れてはならない禁忌に近い。それでも、知ってしまった僕達は戻れない。
いつから。
僕達は一体いつから、この『当たり前』を知っていたのだろうか。知ってしまったのだろうか。ふと浮かんだ些細な疑問を、僕は彼とは真逆に、声にも出さずそっと飲み込み腹の奥底で溶かすことにした。